2010/12/15

12/31阿佐ヶ谷、1/22道場、1/29,30ケージ、3/25オルガンリサイタル


mantle the new year 2010 to 2011

GAMUSO(阿佐ヶ谷)
2010年12月31日(金) 21:00 - all night
1500円+1ドリンク(500円)

出演:
村上巨樹、蜂谷真紀+池澤龍作、つい、devils mind conduct、bunkatsuga(池田拓実+谷保典)、polyphonic parachute、沙知+内田典文+とがしひろき、徳久ウィリアム

Curry:
金子由布樹(balen disc, PhaseRubRec., magicbook records, mOAR)

DJ:
DJ sargasso

GAMUSO
166-0001 杉並区阿佐ヶ谷北2-12-5 拓栄ビル 2F
http://gamuso.com/location


AACサウンドパフォーマンス道場プロジェクト 特別公演


AACサウンドパフォーマンス道場 第1回(2006年)から第4回(2009年)までに入選・発表したアーティストや道場選考委員によるライブ・パフォーマンスに加えて、一般から“サウンドパフォーマンス=音を用いたパフォーマンス作品”を上演していただく出演者を募集し、一気に上演する公演です。

AACサウンドパフォーマンス道場とは、“音を用いた新しいパフォーマンス作品”の企画案を公募し、発展性のある優秀な作品を選び、若いアーティストにその作品を愛知県芸術劇場小ホールで上演する機会を与える若手アーティスト応援プロジェクトで、2006年から開催しています。

日時:2011年1月22日(土)
第1部 13:30~15:30 / 第2部 16:30~19:00
※開演30分前開場

出演:

《第1部》
足立智美(voiceほか)+田中悠美子(義太夫三味線)
水野みか子(ヴァイオリン:中川さと子)
holon(幻燈ダンス)+福島諭(サウンド)
徳久ウィリアム(voice)+竜巻太郎(drum)
池田萌 ◇
井藤雄一 ◇
MYK!! ◇

《第2部》
フォルマント兄弟(演奏:岡野勇仁+田中悠美子)
安野太郎
池田拓実
Electro-Acoustic Operation ◇
垣尾優(ダンス)×高村聡子(声) ◇
鏑木章裕(サウンド)+舞澤智子・下垣浩(パフォーマンス) ◇
黒澤勇人 ◇
馬場省吾+北條知子 ◇

(◇:公募出演者)

場所:愛知県芸術劇場 小ホール
※全席自由

1部/2部:各2,000円(当日各2,500円)
1部/2部通し券:3,000円 (前売りのみ)
小中学生 1部/2部:500円(前売・当日共)

※通し券、小中学生券は愛知芸術文化センタープレイガイドのみ取扱

2010年12月15日(水)チケット発売開始
・愛知芸術文化センタープレイガイド 052-972-0430
http://www.aac.pref.aichi.jp/frame.html?facility/playguide.html
・チケットぴあ 0570-02-9999 Pコード126-272
・イープラス http://eplus.jp

プログラム/アーティスト・プロフィール
http://www.aac.pref.aichi.jp/bunjyo/jishyu/2010/10wave/10sounds.html



音楽の複数次元 ジョン・ケージ『ヴァリエーションズVII』


世界を聴く

1966年“9 Evenings”で初演されたジョン・ケージの巨大なライヴ・エレクトロニクス作品。世界中でリアルタイムに起こるあらゆる音を収集、変換。20台のラジオ、大量の家電製品、電話、脳波、心音、電磁波、発振器、放射能にインターネットを加え、世界の振動を可聴化する。

日時:2011年1月29日(土)開演19:00、1月30日(日)開演15:00
会場:アサヒ・アートスクエア(浅草、本所吾妻橋)
曲目:ジョン・ケージ作曲『ヴァリエーションズVII』(日本初演)
上演時間:2時間(予定)
チケット:全席自由 前売2500円 当日2900円
演奏者:足立智美、有馬純寿、池田拓実、毛利悠子 
スタッフ:
企画・監修:足立智美
舞台監督:鈴木英生(カノン工房)
制作:福永綾子(ナヤ・コレクティブ)

協賛:アサヒビール株式会社
助成:芸術文化振興基金助成事業、財団法人アサヒビール芸術文化財団、財団法人朝日新聞文化財団
協力:
アサヒフードクリエイト株式会社 フラムドール、NTTインターコミュニケーションセンターICC、現代美術製作所、後藤商店、するところ、高沢悟、TSメンタルクリニック、帝塚山学院大学
(五十音順、敬称略 11月8日現在)

●チケットご予約●

ナヤ・コレクティブ:
tel&fax 03-5875-8306(電話は平日の11:00~17:00)
nayac@mc.point.ne.jp

Confetti(カンフェティ):
0120-240-540 (受付時間 平日10:00~18:00)
携帯サイト:http://cnfti.com/met2680/

http://www.purple.dti.ne.jp/naya/PDM/



大井浩明 パイプオルガン・リサイタル
~ローランド・クラシックオルガンC-330による~


2011年3月25日(金) 午後7時開演(午後6時半開場)
淀橋教会 小原記念聖堂 (新宿区百人町1-17-8)
http://www.yodobashi-church.com
全自由席 前売2,500円/当日3,000円

オルガン独奏/大井浩明
(共演:笙/石川高、微分音フルート/多久潤一朗)
助成:財団法人 ローランド芸術文化振興財団

石川高:笙とパイプオルガンのための新作(委嘱初演、2011)~三分損益(ピタゴラス)調律による
有馬純寿:パイプオルガンのための新作(委嘱初演、2011)
池田拓実:パイプオルガンとライヴエレクトロニクスのための新作(委嘱初演、2011)
多久潤一朗:キグマシステム(微分音)フルートとパイプオルガンのための新作(委嘱初演、2011)

伊左治直:《橋を架ける者》(委嘱作・日本初演、2008) ~ピタゴラス調律による
カルロ・ジェズアルド:王のカンツォン・フランチェーゼ(1615)~中全音(ミーントーン)律による
アルノルト・シェーンベルク:レチタティーヴォ主題による変奏曲 作品40(1941)~ヴァロッティ法調律による
カールハインツ・シュトックハウゼン:オペラ『光の金曜日』よりクラヴィア曲第17番《彗星》(1994/99、日本初演)

電子パイプオルガンによる新たな音楽の可能性
三輪与志(音楽評論)

欧米に比べて、日本のパイプオルガン事情は不可思議である。

キリスト教徒は総人口の1%を遥かに下回るにも関わらず、義務教育でバッハのオルガン曲が必聴素材とされ、地方に新設されるホールでもしばしば大規模なパイプオルガンが導入される。一方、ホールの音響設計はオーケストラが前提であるためオルガンにはそぐわず、また往々にして木造の天井の低い教会で聴くオルガンの響きは、欧米のカテドラルでのそれとは全く異質であり、またそのこと自体、気付くチャンスは日本の聴衆には与えられていない。公益法人にも関わらず「部外者」には門戸を閉ざす教会、特定の大学出身者に専有されるオルガニスト協会の閉鎖性、ひいては公営ホールへの納入・管理問題は、政治学者に指摘され、衆議院・決算行政監視委員会において民主党議員による質疑が行われるに至った。

昨年夏にローランド社から発表された電子パイプオルガンC-330は、ヒストリカル楽器を範とした瑞々しい音色、コンパクトなサイズ、そして思い切ったコストパフォーマンスが特筆されよう。電子楽器であるからこそ、パイプ数2000本規模で且つ狂いの一切無い多種多様な調律法、加えて共演楽器を選ばない音量調節機能や、ライヴ・エレクトロニクスとの可能性を広げるMIDI端子も実装されている。キリスト信徒・非信徒を問わず、そして日本国内のみならず、世界中の「識者と愛好家(Kenner und Liebhaber)」の、オルガンを聴きたい、そして弾いてみたい、という願いが、このような形で実現されるのは、画期的なことである。

現代音楽の演奏で世界的に名高い大井浩明は、ピアニストとしての活動に加え、スイスとフランスでオルガンの研鑽を積み、既にオルガンのための新作も数多く委嘱、初演している。古楽器奏者としての受賞も重ねた彼にとって、このC-330を用いた「電子的古楽」の試みを起案するのは、当然の帰結であろう。日本が生み出した電子パイプオルガンによるピタゴラス音律と、鳳笙の三分損益法やキグマシステムの微分音フルートの響きが自在に交錯する空間は、来るべき21世紀の音楽を示唆するものとなるだろう。

予約/お問合せ:ナヤ・コレクティブ
tel&fax 03-5875-8306(電話は平日の11:00~17:00)
nayac@mc.point.ne.jp